ヒメ恋~Eternal Love plus+*~
ふふっと笑った瞬間、柔らかい唇が重なった。
「もう……里海が見てるよ?」
照れ隠しで怒ってみせるけど、本音は「もっと」って言いたい。
「大丈夫。里海ならほら、あそこ」
指差す先のソファーの上で、いつの間にか里海がスヤスヤと眠っていた。
「風邪引くな」
そっと里海の体を持ち上げてリビングを出て行こうとする海里を呼び止めた。
「どこ行くの?」
「ん?里海の部屋だよ。海音も連れてきてくれる?」
「あっ、うん」
里海の部屋のベッドに里海を寝かせ、あたしたちの寝室のベビーベッドの上に、海音を寝かせた。
「海音ー?しばらく寝ててくれるか?」
海音の体を優しくポンポンと叩くと、すぐに眠りの世界に旅立った。
「ホントに海音は寝つきがいいな。やっぱ美海に似たのか?」
「海里じゃなくて?」
「美海もオレの腕の中だとすぐ寝るだろ?」
ニヤリと笑う海里から、恥ずかしくて顔を逸らした。
そんなあたしにクスリと笑いながら、今度はあたしのカラダが宙に浮く。
「えっ!?」
「これからは大人の時間」
その意味をすぐに理解したあたしは、海里の首にぎゅっとしがみついた。