ヒメ恋~Eternal Love plus+*~
海里の熱をカラダの中に感じた時、なぜか動きが止まって目を開けた。
「海里?」
繋がったまま、海里が少し汗ばんだカラダであたしを見下ろしている。
そしてそのまま全体重をあたしにかけてきた。
「ごめん。今日寝かせてあげらんないかも」
「え?」
「なんか今日オレ、自分を鎮められそうもない。……今日の美海、いつも以上に可愛い」
「はあー」っと耳元で聞こえたため息が、すごく愛おしく思えた。
こんな可愛い海里を知っているのはきっとあたしだけ。
これからもずっと……。
そっと海里の耳を噛むと、驚いたように顔を上げた。
「いいよ?あたしが海里の全部を受け止めるから。浮気できないように」
「……ふっ。じゃあ、お言葉に甘えて美海にしっかり頑張ってもらおうかな」
その日の夜は、何度も何度も部屋中に響いた『愛してる』の言葉。
明日も明後日も、1年後も10年後も、ずっとずっと伝え合おう。
ーー…不安も、愛してるも。
『初心忘るべからず』
どんなに年を重ねたって、2人の歴史を積み上げたって、お互いを知り尽くすことなんてできないから。
『言わなくても分かる』なんて、そんなことは絶対にない。
日々確実に変化していくあたしたち。
だからちゃんと言葉で伝えていきたい。
夫婦だけど、あたしたちはずっと恋人同士。
いつまでも海里にドキドキしたいから。
いつまでも海里にドキドキしてほしいから。