ヒメ恋~Eternal Love plus+*~
どんどん赤く染まっていく美海が可愛くて、そのまま胸に引き寄せた。
「オレの気を引くためにこんなカッコを?」
「だって負けたくなくて……」
「確かに美海の作戦勝ちだな」
美海以外、もう女に見えないオレなのに。それでもこうしてオレのために必死になってくれるのは素直に嬉しい。
このままずっと抱きしめていたくなる。
「だけど、美海の気持ちは嬉しいけど明日のパーティーは別の、もっと肌を隠すタイプのものにするんだ」
これじゃオレが美海から目が離せなくて仕事にならないから。
まったく気づいていないようだけど、美海に近づいてくる男が多すぎる。
名目上はオレへの挨拶になっているものの、オレとの話よりも美海の側にいる方が圧倒的に長い。
ーーー…絶対に美海目当てとしか思えない。
そんな輩から美海を監視しなきゃいけない任務も生まれる。
だから尚更こんな姿で人前に美海を出すわけにはいかない。
「やだ。やっぱり心配だからこれ着る」
「……オレは美海のが心配なんだけど」
その鈍感なとこが不安でたまらない。
「じゃあこのドレスが着られないようにしてやるよ」
「えっ?海里!?」
美海のカラダを抱き上げて、そのままベッドへ運んだ。