ヒメ恋~Eternal Love plus+*~
「あたしたち、たくさん苦しんだから…これからお互いを大切にしようって思える」
「そうかもな……」
「3年も離れていた分、好きな気持ちだって何倍にも育ってるよ」
「ね?」と微笑む美海をそのままベッドに寝かせ、何度も何度も唇を重ねた。
「美海…愛してる…今もこれからも…」
育ちすぎたこの想いは、もう等の昔に美海を追い越しただろう。
でもこれからもずっと美海を追い続けるから。
「ねぇ、これからもずっと追いかけごっこできるといいね」
「追いかけごっこ?」
「そう。追いかけて…追いついて…追いこして…今度は追われて…その繰り返し」
「ははっ。休む暇ないな、それは」
「じゃあ追いついたら一緒に少し休もう?」
「…そうだな」
気持ちの追いかけごっこ。
ゴールなんてどこにもなくて。
どこまでもお互いを追いかけていく。
たまに2人で休憩しながら。
「倦怠期なんて言葉、一生無縁かもな」
「そんなの当たり前ッ」
美海と2人ならずっとずっと笑って寄り添っていられる。
生まれた時からいつも一番近くにいた女の子。
誰よりも大切で妹のように思ってきた子が、いつからか世界で一番愛しい女の子になった。
たくさん過ちも犯してきたけど、全部が美海を上手に愛するために必要な通り道だったんだと、自分勝手だけど今、そう思える。
だから、オレの全てでこれから美海だけを大切に愛して生きたい。