ヒメ恋~Eternal Love plus+*~
「海音はパパが一番だよな?他の男なんか許さないからな?」
大真面目な顔で海音に言って聞かせる海里に。
「ぷっ」
笑いを堪えられなくなったあたしは、とうとう吹き出してしまった。
「あはははははは」
「ママ?何がおかしいの?」
除け者にされるのが嫌いな里海が、グイグイとあたしのワンピースの裾を引っ張る。
そして海音は、キョトンとした顔であたしをジッと見つめていた。
「海音、ママのとこにおいでー?海音の初恋はいつになるかなぁ?」
海里の腕から海音を抱き上げると、ゆっくりとソファーに腰掛けた。
「うーあー……」
海音がご機嫌に手足を動かしている。
海音が生まれて3ヶ月。
里海の時と違って悪阻に苦しむこともなく、病院の先生にも安産だったと言われた。
それはきっと、海里や里海がいつもあたしの側にいてくれたからだ。
里海は率先してあたしの手伝いをしてくれたし。
海里もあたしの体調の変化にいち早く気づいてくれた。