ヒメ恋～Eternal Love plus+*～

結婚してもう何年も経つのに、１日が終わる頃、昨日よりもっと海里のこと好きになってる。


この恋に限界はないのかもしれないって、最近思う。


誰かが言ってた。

『結婚して家族になった瞬間から、旦那にとっては“女”じゃなくなる』って。


でも海里の目に映るあたしは、ずっと“女”でありたい。

ずっとずっとドキドキしてもらいたい。


「海里にとってあたしは……まだ女の子？」


「え？どういう意味？」


「あたしといて、ドキドキとか……する？」


「また何か不安事？」


優しく笑いながら、あたしを胸に引き寄せた。


「ほら分かる？美海といる時だけ、オレの心臓こうなんの」


海里の鼓動が、今のあたしと同じくらい、ビデオの駒送りみたいに煩く響いてる。


「美海の声聞いただけでオレ、こんなドキドキすんだよ？」


「声だけで？」


「ああ。美海がオレだけの奥さんになって、少しは落ち着くかなって思ったけど……ぜんぜん変わんねー。むしろ、日に日にヒドくなる」


「あたしも……」


「え？」


「あたしも、海里のこと考えただけでドキドキするの。どんどん海里を好きになる。

このまま海里と毎日過ごしていったら、あたしのカラダ、海里でいっぱいになっちゃうね？」