愛してると言えなくて…
◇別れ…そして、出会い◆
どうして君を好きになってしまったんだろう。

でもこの気持ちを知ってしまった

恋って奴は…

この気持ちを知らなければずっと三人で笑いあえたのに…


◆◇◆


二月の桜第一小学校の六年生の教室は卒業ムードで一杯になっていて皆、卒業の事で盛り上がっている。
でも、尚だけは盛り上がれずにいた。
今日も、背中を丸めて学校を出る。
尚は後ろから背中をポンと叩かれた


「純くん!」


「一緒に帰ろう。」


尚と純は手を絡めて歩き出した


「もう、こうやって手つないで学校帰れないんだね…」


尚はため息をついてそう言った。
ため息の白い息が空に透ける…


「尚...。」


純は困った顔をした




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