愛してると言えなくて…
「ここに譜面台置いて。」
佳奈美は大きな目を細める。
「はいっ」
尚は急いで立てようとしてかがむと楽譜を廊下にばら撒いてしまった
「あっ......!すいません」
尚は急いで楽譜をかき集める
「大丈夫?」
佳奈美もいっしょに集めてくれた
「はい。」
「すいません。ありがとうございます。」
佳奈美はポンと楽譜を尚に渡した
「フフフ・・・」
佳奈美は急に尚を見て笑った
「へっ?あたし何かついてますか?」
尚がそう言うと佳奈美は又、笑い出す
「沢井さんっておもいろいわ。」
「あたし何かしました?」