愛してると言えなくて…



『純くんだ…』


桜第一小の中で真栄中学に受験して合格したのは純だけだ


尚は何も言えなかった


「お前達、そろそろ練習しろよ~。」


顧問の先生は尚達に言った


尚はホッとした
あのままだったらどうすることも出来なかった。


「本当!そろそろ練習しましょう。」


佳奈美は急いで楽器を持った


ずっと頭の中にもやもやが立ち込める


──先輩に好きな人がいる
それは。
純くん
あたしの大好きな人──





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