愛してると言えなくて…
◇愛してるんだ…◆
走る…
走っていく…
正門に座り込んだ悠吾の姿…
走ってる俺に気づいたのか悠吾が立ち上がった
「純…。」
「ハァッ…悠吾…ハァ…」
「そんな急がなくても良かったのに…」
悠吾が苦笑した
「いますぐっ…話…したくて…ハァ…」
「ほらっ」
そういって悠吾は俺に冷たいジュースをほり投げた
「あっありがと…」
悠吾もポケットから缶のコーラを取り出す
そして正門近くの段差にまた座り込んだ
俺もそのままついていくように座った
悠吾はプシッとはじけた音を立てて缶を開ける
そのまま一気にコーラを流し込んだ
「っ…何…?尚のことか」
「ああそうだよ…」
俺も缶を開ける
少しジュースを飲んだ
「うっ…!!」