愛してると言えなくて…




俺と純は人のいない古い校舎の階段に行った


「純…?」


「俺は自分から退学した。尚を守る為に。だから…もう…尚に…」


純の声が途切れる


言うことは大体わかっていた


「…二人で会わないで欲しい…悠吾。俺は…なんて最低な男なんだ?俺はお前のこと…何にも考えてなかった…お前にならなんでもあげたい…でも尚だけは渡せない…」


「わかってる…俺の一番の親友は純だ…そんなこと言われなくても分かってる」


「悠吾…殴って悪かった…」


「いいよ。…てかお前公にキスしすぎだよなぁ」


「っるせーよ」



こんなに大切な大切な親友…
愛してるなんて言えねぇよ…


尚のこと






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