愛してると言えなくて…
もやもや…
胸がうずく
「悠吾やっぱモテるんだな」
え…
振り向けば
「純君…」
「なんだよそんな顔して」
純君は笑ってそういったけれど少し恐かった
「えっあ…そう?」
「悠吾も彼女できたらWデートできんのにな。」
嫌だよ…
そうかすかに思ってしまう
「ぅん…」
不意に上を向いた
純と目が合う
純の瞳は黒くて
真っ直ぐで
今にも吸い込まれそうなくらい
綺麗な目をしてる
「尚。」
純は尚の手をグイッと引っ張った
「えっ…」