彼はみんなの王子サマ
何も言わずに俯いていると顎を持ち上げられ目線を合わせられた。




突然のことで目を見開いてると王子様は黒く笑った。





「知らないとは言わせないよ?」





低い声で囁かれて背筋が違う意味でゾクリとした。




悪寒が走る。





知らないなんて言ったら何されるか分からない。




脳内をフル回転させてこの場を凌げる言葉を探した。




一つだけイイ方法を思いついた。




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