夏恋



――――


「紗亜耶ちゃん♪」


「高橋さん!!」



助けてもらった日から私と高橋さんの距離は以前よりもずっと近付いていた。





今では挨拶をするのは当然だし、時にはバイトを上がるのを待って相談に乗ってもらうこともある。




もちろん俊哉が迎えに来ない時だけ…









高橋さんと話すことがいつの間にか私のバイトの楽しみになり、バイトに入る度に高橋さんを探している自分がいた。





バイト終わりに高橋さんと話していること




これを俊哉に言えないのは、私の中で後ろめたい気持ちがあったから






仮にも彼氏がいるのに、夜他の男と2人で会うなんてあり得ないことでしょ?





わかっていたのにやめられなかった






私の中で高橋さんは心の拠り所になっていたのかな…?




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