約束-promise memory-
"ピーーッッ"
「集合ーっ!」
体育の先生の合図で、皆が集まった。
「今日の体育は―――――――。」
先生が、今日の体育の授業内容を説明する。
「凛、大丈夫?」
明らかにテンション低めの私に茜が心配する。
「うん・・・」
「聞いちゃマズイ?」
「・・・・ううん。大丈夫」
「あの壱君のこと?」
私は、小さく頷いた。
「似てるんだ?」
「雰囲気が似てて、さっきから落ち着かないの。」
「・・・そっか・・・」
「けど塁は、"あの転校生は"壱"じゃない"って・・・」
あの時の塁は、ものすごく冷たい目だった。