約束-promise memory-
-塁 side-
"ピンポーン"
朝、俺は凛の家に来た。
俺が普通にしていれば、あいつも気を遣わなくてすむからな。
だから敢えて迎えに来たのに。
「あら塁君!おはよう」
「おはようございますおばさん!凛居ますか?」
「ごめんなさいね~塁君、凛は1時間前くらいに出ちゃったの」
「え?そう…ですか」
どうしたんだ凛のやつ。
「わかりました!じゃ、俺も行ってきます!」
俺は一礼して、立ち去ろうとした。
「あ!待って塁君」
「?」
おばさんに呼び止められ、おばさんは、家の中に入って行った。