約束-promise memory-





いつもの時間に登校すると、俺にすぐさま近付いてきたのはやっぱりこの3人。



「どうして連絡くれなかったの!?」


「俺、眠れなかったんだからな!」


「で、さっそく話聞かせろよ」



茜と涼と新に、凛と壱の事を連絡すると言っておいて、色々有りすぎて連絡出来ないでいた。



だから、朝からあんな様子の凛を見て、3人は俺に近付いて来たんだろう。




俺は、机に伏せて寝ている凛を一度見た。




「実はさ、柏木が壱だって事が凛にバレた」


「え…うそ。で、柏木君は何て?」


「それがさ…ってか昼休み、凛も一緒に話するよ。今はこの場所だし、凛もずっとあんな調子なんだろ?」


「朝私が来た時にはもう居て、「おはよう」ってだけ…」


「俺も凛々と挨拶交わしただけ」


「俺も」


「そっか…」



昼休み、凛も入れて話をすると約束して、俺達は席に戻った。



俺は席に戻る途中、凛の場所で止まった。








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