約束-promise memory-
<昼休み>
俺達5人はいつものように、屋上に居た。
「凛、ごめん。実は私達も柏木君があの「壱君」だって事知ってたの」
茜が、凛に言った。
「ううん。皆、私の為を思って黙ってたんだよね?気、遣わせちゃったね。私のほうこそごめんね。変な心配かけちゃって。けど、私は大丈夫」
凛は、それぞれ茜と涼と新の顔を見て言った。
「凛、悪かった。話すの辛いなら、話さなくてもいいんだぞ?昨日あった事」
凛の様子を見て、新がそう言った。
だけど、凛は首を横に振った。
「皆にも心配かけたし、話すって約束したから」
「凛々。俺もごめんね」
そして俺は、昨日の事を話した。
それを聞いて、黙ってはいられない人物が一人居た。