約束-promise memory-





-凛 side-




数分して、茜達が戻ってきた。


ちょっと暗い様子の茜。




「茜!心配かけてごめんね?……え…茜?」



戻ってきた茜にそう言った途端、急に抱き締められた。


皆も、不思議そうに私達2人を見ている。



「壱に、何か言われたの?」



茜は黙って、首を横に振った。


そして。



「凛、私がどれだけ頼りになるかわからないけど、一人で悩むのはやめてね?」


「茜…」


「私はあんたのトモダチだから!親友だから!凛には私もいるし、塁や涼、新だっている。だから、いつでも私達は凛のそばに居るから、いつでも力になるから!ね?」



茜の声は、少し震えていた。



「そーだよ凛々!」


「俺らしか頼りにならないだろ?」


「涼…新も…」


「お前はひとりじゃない」


「……塁」




私は、茜を抱き締め返した。



「皆、ありがとう」






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