約束-promise memory-





一気に、気まずい雰囲気が流れた。




「水、使っていい?」



沈黙を破ったのは凛だった。



「ああ」



俺は、水道から離れた。


そして凛は、タオルを水で濡らし始めた。



俺は何も言わず、その場を離れようとした。



「ねぇ壱!」


凛に呼び止められた。


身体がすぐに反応して、俺は立ち止まって凛のところに振り返った。







< 161 / 309 >

この作品をシェア

pagetop