約束-promise memory-
「茜、何かあったの?」
様子がおかしい茜に問いかける。
「いや…あのー…実はね、今の凛の言葉、涼を思い出しちゃって」
「涼を?」
茜は少し小さく、コクッと頷いた。
「茜、涼と何かあったの?」
「やっぱ、隠すのはよくないよね。実はね…」
――――――――――
「告白された!?」
「うん」
茜の顔が、少し赤らんでるのがわかる。
あっ、茜もやっぱり涼の事が好きなんだ――――――。
「でも今は、別の事を考えているから先にはまだ進めない」って涼が言ってたらしいけど、涼、良かったね。
茜と、両想いなんだ。
自然と、笑顔になれる自分がいる。
その後茜に追求したら、やっぱり茜も涼の事が好きみたい。
私も、塁や壱と、真剣に向き合わなきゃいけないね。