約束-promise memory-
-壱 side-
"『なぁ塁、俺らってまた一緒に笑えるかな?』"
"『当たり前だろ。バーカ』"
親友っていいな、塁。
俺はお前と出会って本当に良かった。
そして、最愛の人をお前に守ってもらって、本当に安心したし、正直羨ましいよ。
だけど俺は、俺の道を行く。
だけど俺は、またお前らと笑いあう事が出来るかもしれない。
5年。
俺にとってはすげー長かった。
俺は俺のやった事を後悔も何度したかわからない。
だけど、この選択も間違いじゃなかったって思える日も、そうは遠くないのかもしれない。
俺が凛と塁を裏切った日から、俺の時は止まったままだけど、今…それが動き出そうとしている。
"凛"
お前はこの今の俺をどう思うだろうか。
そして、全てを受け止めてくれるだろうか。