約束-promise memory-





-壱 side-




"『なぁ塁、俺らってまた一緒に笑えるかな?』"


"『当たり前だろ。バーカ』"





親友っていいな、塁。

俺はお前と出会って本当に良かった。

そして、最愛の人をお前に守ってもらって、本当に安心したし、正直羨ましいよ。




だけど俺は、俺の道を行く。

だけど俺は、またお前らと笑いあう事が出来るかもしれない。




5年。

俺にとってはすげー長かった。

俺は俺のやった事を後悔も何度したかわからない。

だけど、この選択も間違いじゃなかったって思える日も、そうは遠くないのかもしれない。

俺が凛と塁を裏切った日から、俺の時は止まったままだけど、今…それが動き出そうとしている。




"凛"



お前はこの今の俺をどう思うだろうか。

そして、全てを受け止めてくれるだろうか。







< 183 / 309 >

この作品をシェア

pagetop