約束-promise memory-
凛は、過去に執着しすぎだ。
と言っても、凛が過去に執着する理由は分からなくもない。
俺が一番、凛の"苦しみ"をそばで見てきた。
凛にとって、あの"約束"が絶対果たせないものだとしても、凛はきっと心のどこかで、アイツの事を信じてるはずだ。
だからこそ腹がたつ。
このまま忘れて、いい加減目を冷ましてほしい。
凛の幸せの為に。
「なぁ塁、もう少し明るく食べようよ!」
黙る俺に、涼が言った。
「そうだよ、ほら凛も!」
茜も凛に言った。
「お前らさ、何でもかんでも2人でしょいこむなよ。俺ら、友達だろ?」
俺と凛の様子に、頭のいい冷静な新が言った。
なんか、嬉しかった。