約束-promise memory-
-凛 side-
「凛?凛!」
朝の光が、カーテンの隙間からひょっこり顔を出した。
それと同時に聞こえてきたのは、お母さんの声。
「う~・・まだ眠いのに・・・」
時計を見ると7時。
きっと、塁(ルイ)が来たんだ。
私は制服に着替え、眠い目をこすり、リビングまで降りた。
<リビング>
「おふぁよひん」
きっと「おはよう凛」と言いたいのだろうなぁ。
「ねぇ塁、ちゃんと食べてから喋って?」
私の家のリビングで、堂々と朝食のパンをほお張ってるのは、幼馴染の綾瀬塁(アヤセ ルイ)
私と同じ、17歳の高校2年。
幼稚園の頃から一緒の塁とは、もう兄弟同然。
幼、小、中・・・そして、高校まで一緒。