約束-promise memory-
-若菜 side-
もうすぐ、
もうすぐよ。
壱が私のものになる。
完璧に。
あの女さえいなければ。
私は交渉の為に、3人の男とビルの中に居た。
「おい若菜」
「何?」
「その計画はいつ決行するんだ?」
「そうね…3日後でどう?」
「3日後か。わかった。で、ちゃんと準備してくれてるんだろ?」
「これよ」
私は、家から持ってきたアタッシュケースを渡した。
男達は中身を確認して、不気味に笑う。
「お前も、悪い女だな」
「欲しいものがあるだけよ」
私はそれだけ言って、ビルを後にした。