約束-promise memory-





『壱~!』



私の家の近くの公園。

夜道は危ないからと、私の家の近くを選んでくれた。



そういう優しい壱が凄く大好きだった。






『話しって何?まさか、夏休みの宿題をやってないとか?』


『なんだよそれ。笑』


『まっ、壱に限ってそんな事はないよね!』


『夏休みの宿題は、夏休み入って3日で終わらせたよ』




頭の賢い壱も大好きだった。


海に行った時、塁に水泳で余裕で勝つ壱が大好きだった。


壱と塁の黄金バッテリーの試合を見に行った時、塁の投げたボールをミスなくキャッチする壱の姿が大好きだった。



壱の全部が大好きだった。


だから、この時の"あの言葉"が本当に嬉しかった。





『俺、凛の事がずっと好きだったんだ。』


『・・・・・・・え?』


『だから、俺とずっと一緒に居てほしい。てか、ずっと一緒に居よう』




もう何も怖くないと思った。









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