約束-promise memory-
-塁 side-
"ピーンポーン"
凛に告白して、今日で6日。
明日、凛は返事くれるかな。
そんな事考えながら、凛の家のインターホンを鳴らす。
「塁……」
凛は少し驚いた顔で出てきた。
「…デート、行こうぜ」
「デ、デート…」
「嫌ならいいんだけど」
「あ、う、ううん!ちょっと待ってて?すぐ支度するから」
「わかった」
凛は家の中に戻り、すごい勢いで階段を上がって行った。
「だから、期待するってーの」
そんな独り言を言いながら、嬉しい気持ちが顔に出るのを抑えていた。
俺は凛のそばにいたいんだ。
幸せにしてやるのが、俺でありたいんだ。
たとえ凛が、誰を想っていようと、俺は凛が好きなんだ。
だから、デートに誘う。
ただ、それだけのことなんだ…。