約束-promise memory-
翌日。
眠れなかった…。
今日は実は、夏休みの登校日の日。
だから、学校に行けば自然と塁に会うことになる。
変に緊張しなくていいのはいいんだけど…
返事をしなきゃいけない。
こればっかりは、逃げられないんだ。
「おはよー!!」
「茜、おはよ」
「凛早いね!!」
「うん、ちょっとね」
その後、新が来て涼が来て…
壱が来て…
「おはよう」
「おはよう、壱」
ん?気のせい…
壱、なんか元気ない。
"ガラー"
「おはよう」
「よう塁、おはよっ」
「おはよう、塁」
「おう」
「お、おはよう!!」
塁は、いつもの顔で、いつもの声のトーンで返してくれた。
「おはよう、凛」
緊張してるのは、私だけ…なのかな。
この時は自分のことで精一杯で、壱のことは少し気になったけど、気のせいかな?だけで終わった。