約束-promise memory-
-凛 side-
“コンコン”
「はーい。どうぞ?」
“ガラー”
「こんにちは!」
「あら、凛ちゃんに塁くん!」
「どうも」
壱のお母さんは、相変わらず病院生活みたい。
だけど気のせいか、前会った時よりはとっても明るくなっている。
「座ってちょうだい!お菓子、食べる?」
「ありがとうございます!いただきます!」
私と塁は、並んで座り、壱のお母さんと色々話していた。
「壱ね、さっきまで居たんだけど、若菜さんを送っていくって帰っちゃったの」
「そうだったんですか!なら、すれ違いだったんですね!」
壱の話をする時はとても笑顔な壱のお母さん。
きっと壱が幸せになることが嬉しいんだ。
これでもっともっと元気になってくれれば、私も嬉しいなぁ。