約束-promise memory-



-塁 side-


俺が壱にメールを打つ間も、その前もその後も、凛は黙ったままだった。

何を考えているのか、わからない。


けど俺は、壱にメールを送った時点で覚悟出来てるんだ。

そうだろ?俺。


なんて、言い聞かせながら凛の少し後ろを歩く。

そして足を止める。




「なぁ、凛……」


凛は、少し戸惑っているかのように、ん?と少し間をあけて答えた。







< 287 / 309 >

この作品をシェア

pagetop