約束-promise memory-



-凛 side-



そうか。

そうなんだね。


ずっと、塁に罪悪感があったのは、私自身で自分の気持ちを抑えてたからなんだね。

私とはダメなんだ。って思ってたんじゃなくて、言い聞かせてたんだ。


塁がそばにいてくれてなかったら。

塁は私を想ってくれる。

塁はいつも、私の見方でいてくれる。


そう思ったときにいつも私が思っていたことは。



「ありがとう、塁」


って気持ちだったんだ。



それって、ずっと塁を大切にしたい気持ちだったんだ。

私の中で塁は、いつの間にか……一番になってたんだ。



こんなときだけど…壱とデート中だけど。



今、ずごく……塁に逢いたい。









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