約束-promise memory-
兄貴は、コーヒーを飲んでソファーに座っている。
「兄貴こそ、学校は?」
「今日はテスト期間で、ちょっと早めに終わったからな」
「ふ~ん。で、話って?」
「保科壱の事だ」
兄貴からは意外な名前が出てきた。
「は?」
「お前らと同級生で幼馴染みの保科壱って居たろ?凛ちゃんがずっと探してた」
「あ、ああ…」
「俺の職場に、保科壱が中学の頃に担任をした事がある教師が居てさ」
兄貴は、壱について語った。