約束-promise memory-





「どうかしたの凛?」


「ううん、何でもない」




車から見える景色に視線を移し、考え事をしていた。




(あの人、娘さんとかじゃないんだ。おば様って呼んでたもんね)




確かに壱のお母さんに似ていたけど、あの人も私を見ても何も言わなかったし。



きっと似ているだけだよね。




柏木君。


明日こそは聞いてみよう。






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