壬生高校新撰組〜我が名を呼べ〜
「桜さん、お久しぶりですね」
『うん。総吾君もここだったんだね?』
「えぇ。一応、沖田総司の生まれ変わりなもので」
あの、剣豪の…。
つまり、あたしと同じクラスってことか。
「あれっ?桜ちゃん、あいつは?」
キョロキョロと誰かを探す平司。
『誰のこと?』
「あの仏頂面の、桜ちゃんのそばにいつもいたやつ!!」
「…仏頂面で悪かったな」
そういってあたしたちの背後に現れたのは
同じ中学で、同じ部活にはいっていた斎藤一雅(さいとうかずま)
切れ長の目で、仏頂面だから怖く見られている。
あ、でもクールビューティーなんて騒いでた人もいたなぁ。