壬生高校新撰組〜我が名を呼べ〜


歩夢ちゃんと別れて、あたしは先に一人、血桜の元にいた。



幹に触れると流れ込む感情




そして、途切れている映像。



顔の見えない人たちと、この桜が映っているところから考えると




これらは、きっと過去の新撰組の人々。







『お前は…寂しかったんだね』



ーーパサリ




あたしの声に答えたかのように




一輪の真っ赤な桜があたしの手元に落ちてきた。




< 57 / 193 >

この作品をシェア

pagetop