いつまでも...未緒side【短編】
コンビニでジュースを2つ買って、いつも行く丘の上の公園に向かった。


誰も居ない公園のベンチに腰掛け、ポケットから携帯を出す。


"今から会える?"


と隼人にメールを送ると、すぐに返信がきた。


"メシ食べたらいく。いつもの場所で待ってて。"


「…もう居るっつーの」

不思議と笑みがこぼれてしまった。

それから40分位、音楽を聴きながら待っていると、突然肩を叩かれた。


「やっときたー」

「わるいわるい」

肩を叩いたのは隼人だった。
肩で息をしている。
走ってきてくれたのかな?と少し嬉しくなってしまった。

「どーぞ。」


さっき買ったジュースのひとつを差し出した。


それを受け取った隼人は、私の隣に座ると一息おいて

「…また、男?」


そう聞いてきた。
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