【短編】私vs国連~大怪獣の足元で~
大怪獣の住む町
ヴんギゃあ~~
私の朝は、実に大きな雄叫びを聞くことから始まる。
ちなみに、現在の時刻、午前五時。
本来なら、漁師と新聞配達人ぐらいしか起き出さないほどの早朝のはずだが……
キレイな海と、砂浜だけがウリだった、この浜梨町の住人は、全員。
最近、毎朝この時間に、たたき起こされるのだ。
大怪獣の、咆哮によって。