小悪魔な幼なじみ
「梢…なんかヘンだよ?今日」
「だって…!廉くんがあまりに可哀想だから…!」
へ?
どこがどう可哀想なワケ?
あの意味不明なヤツのどこが可哀想!?
「……ありがとね、鈴木。
鈴木だけだよ、俺に同情してくれるのは」
そう突然廉の声が聞こえて。
「………って廉!?」
あたしの半径3メートル以内に近づくな、って言ったじゃん!
「ホント、廉くん可哀想。
罪だよ、雫」
「何が?!どこが?!なんで罪?!」
もうあたし、軽くパニックだし!
「大変だね、廉くん。
ま、でも私は音無くんがどんだけカッコ良くたって廉くんの味方だからね!」
「…ありがとう!鈴木!」
あたしの目の前でがっつり握手を交わしている廉と梢。
……何ちょっとした友情、芽生えてるんですか?
あ、でも前から2人は友だちか。