小悪魔な幼なじみ
そしてその日の授業後。
部活まで少し時間があったあたしは、いつもの場所に来ていた。
いつもの場所とは非常階段の下。
木陰になっていて、あまりここを通る人もいない。
ここなら誰にも邪魔されず、1人になれるんだよね~…
そう思っていると
「……雫ちゃん?」
背後から声がして。
振り向くと
「……竜馬くん」
がいた。
「どうしたの?こんなところで」
「それはこっちのセリフだよ。
なんでこんなところにいるの?竜馬くん」
「俺は…学校探検?」
「2ヶ月も経つのに?」
そう聞くと竜馬くんはあはは、と笑う。
そして
「今のは冗談。
雫ちゃんを探してたんだ」
と言ってふっと笑った。