小悪魔な幼なじみ
そして、あれからまた5日が経った。
要するに、廉と話さなくなって10日…経ったのだ。
「もうさ、完全に仲直りのチャンス…逃してるよね」
梢はチラッと横目であたしを見ると呟いた。
「いいの!仲直りする必要なんてないんだから!」
「意地なんて張るもんじゃないよ?雫ちゃん」
「竜馬くんまでそんなこと言うの…?!」
また2人に責められてます、あたし。
「でさ、雫?
今日…どうすんの?
久々に部活、あるんでしょ?」
そう…なんだよね、梢。
実は今日まで中間テスト。
そしてテストが終わったら部活がある。
「廉と話さずに部活を終えるなんてこと…できないんだろ?」
竜馬くんまでもそんなことを言い出して。
「そんなことどうでもいいのっ!
ほら、あと1時間あるんだよ?!
廉のことより今はこっちのほうが大切!!」
そう言ってあたしはノートを机の上に置いた。
って言ってもラストの教科は英語。
あたし…今回もほぼ完璧に解く自信…あるからね。