小悪魔な幼なじみ
「はい、じゃあテストお疲れ様。
このあと部活ある人は頑張って下さい。
はい、じゃあ帰ろっか~」
「きりーつ」
「「さよーなら」」
教室から人がいなくなっていく中、あたしはまたイスに座った。
「雫ちゃん?部活…行かないの?」
イスに座ってしまったあたしを見て竜馬くんが言う。
「うーん…行くけど…
行きたいんだけど…」
そのあとの言葉が続かない。
なるほどね、そう言って竜馬くんも座る。
「竜馬くん、部活いいの?」
「ちょっとくらい遅れても平気だよ。
気にしないで」
竜馬くんはそう言ってニコッと笑った。