小悪魔な幼なじみ
「おっはよー!雫!」
校門をくぐったと同時に背中を叩かれる。
「いっつも元気だね、梢」
おかげで叩かれた背中がジンジンするよ。
「まあね!
…って隣にいるの廉くんじゃん!」
「おはよー、鈴木」
廉はそう言いながら微笑む。
何フツーに爽やかにあいさつなんてしちゃってんのさ?
「え?!え?!何?!
仲直り、したの?!」
梢はあたしと廉の顔を交互に見る。
「うん。そうなんだ」
と言ったのは廉。
「仲直り?!ケンカなんてしてないから!」
と否定したのはあたし。
「そか、そか。
仲直りしたのね」
なんで?!
なんで梢はあたしの言葉、無視するの?!