小悪魔な幼なじみ
「まあとりあえず安心したよ、私。
10日も廉くんと雫が喋らないとかね、
私、気遣って仕方なかったんだから。」
「何言ってんのよ。
気なんて遣ってなかったくせに」
「ありがとね、鈴木。
俺たちのこと心配してくれて。」
まったく逆の返事をするあたしと廉。
自分で言うのもなんだけど、
廉とあたしの性格は真反対だ。
「全然いいんだよ、廉くん。
こうして仲直りしてくれたんだし。」
………あの、梢さん?
これで2度目ですよね?
あたしの言葉だけ無視するの!!
「これからも雫のこと頼んだよ、廉くん」
「うん。俺に任せといて。」
…今の、おかしくないですか?
なんで梢、あたしの親目線なの?
しかも、なんかお父さんが廉にリアルに言ってそうだし!
そのあとも終始仲良さそうに喋っている梢と廉。
2人って…こんなに仲良かったっけ?