小悪魔な幼なじみ
●SIDE REN●
「はよ、廉」
久々に雫と一緒に学校に登校した日。
トイレで用をたしていると隣に音無がやって来た。
「なんか俺に用?」
「廉さ、俺のことそんなにキライ?」
ベルトをしめる俺に音無が言う。
「別に。キライじゃないけどカンに障る。」
「それってキライってことじゃないの?」
「さあ?どうだかな」
事実、別に音無をキライなワケじゃない。
キライじゃないけど…イヤなんだ。
あまりにカッコいいヤツ過ぎて。
あまりにいいヤツ過ぎて。
腹が立つ。
まあいわゆる…ジェラシーってやつだと思う。