小悪魔な幼なじみ





「竜馬くん。

せーの、で開けようね?」


「うん」


くじを引く前に竜馬くんと同時に見ると約束したのだ。

そして今さっき、竜馬くんはくじを手にした。


教室では歓喜の声や、嘆く声なんかが聞こえる。



「よし、じゃあ行くよ?

せーの!」


あたしの声で同時に開く。



「あたし、30番…」


「俺、36番…」


「……ってことは…また隣だね、竜馬くん!」


くじ引きの結果、こんな状態になった。


まずあたし。

窓側から2列目の1番後ろ。


そして梢。

梢はあたしの目の前。


廉はあたしの右隣。


竜馬くんはあたしの左隣。




………ってメンツそろいすぎでしょう!!


こんな偶然…ありえちゃうワケー?!









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