小悪魔な幼なじみ
「はい、じゃあこの問題、朝倉答えてー!」
ある日の数学の時間。
うぅ…センセーやめてください。
そんな難しい問題、あたしの解けるとでもお思いで?
心の中でそんなことを呟く。
教科書に目を落とすが分かるはずもなく。
ノートに目を落とすが分かるはずもなく。
先生を見るが…微笑んでいるだけで教えてはくれず。
最悪だ。
よりによってあたしの大キライな数学で当てられるなんて。
「おーい?朝倉ー
早く答えろよー」
仕方なく、立ち上がって
「分かりません」
そう答えようとしたとき、
両サイドから同時に囁かれた。
「「y=3x+17」」