小悪魔な幼なじみ
「…………んんん…」
あ~よく寝た。
そう思って伸びをしたとき、僕は気づいた。
「……もう、夜…?」
先ほどまで目の前にあったまん丸で大きな夕日はどこかへいき、あたりは暗闇。
空には満点の星。
そうだ、雫を起こしてあげないと。
「……雫!雫!起きてよ!
星がキレイだよ!!」
「……廉?」
眠そうに目を擦りながら雫が体を起こす。
「ほら、空を見て。
星が降ってきそうだ」
雫はゆっくりと空を見上げた。
「………ホントだー!
こんなにキレイな星、初めて見た!」
一気に目が覚めたようで興奮気味に言う。
「廉、見てよ。
あの星、ちょっと赤いよ」
雫の指した先には周りとは少し違う、赤色の星があって。
「ホントだー!」
なんて僕が言って。
そこからあの星とあの星をくっつけたらハートに見える、
なんてことで盛り上がっていた。