小悪魔な幼なじみ





「いい?もう2度とこんなことしちゃダメよ?

次やったら反省文書かせるからね」


「はーい、分かりました、せんせー」


お調子者の彰がふざけたように言う。



「ホントに分かってる?武田くん?」


「もちろんっすよー!

もう2度としないです!

な?みんな!」


「「はーい」」


彰以外の4人の声が奇跡的にそろった。



「もう…あなたたちは…」


先生は呆れたように眉間にシワを寄せる。



「ホントに次はないわよ?

反省したら帰ってよし」


「じゃあ帰りまーす」


「「さよーならー」」


5人揃って職員室を出た。



「ごめん!みんな、先帰っていいよ。


……竜馬くん、ちょっと…いい?」


先に歩く3人の背中に声をかけ、

竜馬くんの腕を引いて、階段を昇った。








< 183 / 215 >

この作品をシェア

pagetop