小悪魔な幼なじみ
「いい?もう2度とこんなことしちゃダメよ?
次やったら反省文書かせるからね」
「はーい、分かりました、せんせー」
お調子者の彰がふざけたように言う。
「ホントに分かってる?武田くん?」
「もちろんっすよー!
もう2度としないです!
な?みんな!」
「「はーい」」
彰以外の4人の声が奇跡的にそろった。
「もう…あなたたちは…」
先生は呆れたように眉間にシワを寄せる。
「ホントに次はないわよ?
反省したら帰ってよし」
「じゃあ帰りまーす」
「「さよーならー」」
5人揃って職員室を出た。
「ごめん!みんな、先帰っていいよ。
……竜馬くん、ちょっと…いい?」
先に歩く3人の背中に声をかけ、
竜馬くんの腕を引いて、階段を昇った。