小悪魔な幼なじみ
クリスマス
「うぅ…寒っ!
早く家帰りたい!」
珍しく梢と2人きりの帰り道。
時は進み、もう12月中旬。
期末テストも終わり、
あとは冬休みを迎えるだけの状態。
「そろそろ初雪でも降るんじゃない?」
「あーそうかも!
ってか天気予報見たらクリスマス、雪降るって!」
興奮気味に梢が言う。
「へ~…そうなんだー
まあ関係ないよ。
ホワイトクリスマスだろうが、なんだろうが」
「相変わらず雫、冷めてるよねー
こういうイベント事に関してさ」
「だって…どうせうちは今年も…」
クリスマスのことを考えて思わず溜め息。
「あー…そっか。
水谷家と合同クリスマスパーティー兼忘年会だっけ?」
「うん…そう」
いつからかクリスマスは水谷家と一緒に過ごすのが恒例になっていた。
ホント、あのときはすごく憂鬱になる。
とくに後半。
前半はみんな楽しくお喋りしてて、
それが段々、優とあかねちゃんのテンションが上がって、
お父さんたち大人はお酒でほろ酔い。
もうそれはそれは
どんちゃん騒ぎ、どころの話じゃない。