小悪魔な幼なじみ
「まーさ~…いいじゃん!それも。
ちょうどいいタイミングだし、
廉くんに告白したら?」
「はぁ?!どこがどういいタイミングなの?!」
「あれ?廉くんが好きっていうのは否定しないの?」
梢はそう言ってクスクス笑う。
や、やられた…
恥ずかしくなって真っ赤になったあたしは俯いた。
「照れないの、雫ちゃん」
「て、照れてなんて…!」
顔を上げると梢は相変わらずニヤついていて。
ちくしょう。
よりによって梢にまんまとはめられるとは。
「私の言ったこと、ちゃんと考えてみてよ!
悪くないよ?告白も!
じゃあね!また明日」
梢はそう言って手を振りながら家の中へ入っていった。
悪くないよ?告白も!
ってさ、梢さん。
あなた、今まで1度も告白したことないですよね?